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方言辞典

滋賀方言

滋賀方言は滋賀県で話されている方言です。 このページでは滋賀方言の単語を115語、 語尾と文法を5種類、 標準語との対訳例文を12本まとめています。 標準語を入力すると滋賀方言に変換できるツールも無料で使えます。

滋賀方言変換ツール

「これは本だ。」→「これは本や。」のように変換します。

滋賀方言
これは本や。

このツールはルールベースの変換です。文脈によっては不自然になることがあります。 このページの変換は関西弁の規則(近い系統)を使用しています。滋賀方言固有の表現には対応していない場合があります。

滋賀方言の単語一覧(115語)

語尾・助詞(9語)

滋賀方言の語尾・助詞一覧
方言 意味・使い方
-したらわ 〔湖東?〕勧誘や提案を表す女性語。-してはどうかしら
-しとー/しとん 〔湖南〕-しておくれ。-して。京都と共通する表現
-しとみない/しとむない 〔湖東〕-するのは気が引ける。-するのはなんとなく嫌だ
-ね/ねん 「-の家」の縮まったもの。同義語に「とこ」
くろしい 「苦しい」の転。特定の形容詞の語尾に付けて、嫌悪や不満の気持ちを強める。暑くろしい(暑苦しい)、よぞくろしい(とても気持ちが悪い)など
げなげなばなし 《げなげな話》噂話。聞き伝え。伝聞の助動詞「げな」から
ちびる 摩耗していくこと。ラ行五段活用
べら/べた 「-側」を表す接尾語。「ほっぺた」の「ぺた」と同源と思われる。あっちべら(あちら側)、こっちべら(こちら側)、向こうべら(向こう側)、みなべら(南側)など
一般には「ばかめ」や「わたくしめ」のように罵倒や卑下に用いる接尾語だが、湖北などでは特定の動物名につけて親愛の接尾語とする(福井弁と共通)。あいめ(鮎)、がにめ(蟹)、へるめ(蛭)、とりめ(鶏)、うしめ(牛)など

動詞(18語)

滋賀方言の動詞一覧
方言 意味・使い方
いじこ 〔湖東〕藁で作られたもっこ。穀物を運んだり、子どもを入れて遊ばせておいたりする
いぬ 《去ぬ・往ぬ》帰る。古語由来。「いんでくる」(「いぬ」+「来る」)とも
えがむ 〔湖東・甲賀〕「歪む」の転「いがむ」がさらに転じたもの。曲がる。傾く
えらい 「偉い」「とても」「とんでもない」のほかに、「しんどい」「つらい」の意で多用する
おいねる 《負いねる》〔湖北・湖東・甲賀〕背負う。おんぶする
おっさん お坊さん。「和尚様」の転。「」(=おじさん)ではなく、「さん」と発音する
げこする 《下向する》〔湖東〕寺の仏事から帰る
ごーがわく 《業が沸く》〔湖北・湖東・湖南〕業を煮やす。腹が立つ
こぼつ 《毀つ》〔湖北・湖東・甲賀〕壊す。古語由来。彦根市の一部では「こぼる」とも
じしん 《地震》〔不明〕「じ」にアクセントがくる
しまえる 《仕舞える》〔湖北・湖東〕「しまう」の自動詞形。なくなる。尽きる
なぶる 《嬲る》手で触れる。いじる。手を入れる・修理する(甲賀)。共通語にあるようなマイナスの意味合いを持たずに用いることがある
びちかく/びちがく 《びち掻く》〔湖西・湖北・甲賀〕指先でつねる。つねりながら引っ掻く
ひどい 《酷い》悪い意味だけでなく、ひどい条件下で働く人に対するねぎらいの挨拶言葉としても用いる。特に湖東で、「おきばりやす」とほぼ同義で「おひどいな」や「おひどうすな」と言う
ふてる 〔湖北・湖東・湖南〕捨てる。「ほかす」「ほる」とともに併用
ほたえる 騒ぐ。ふざける
ももける セーターなどに毛玉が出来る。毛羽立つ
よばれる 「御馳走に呼ばれる」から用法が拡大し、「食う」の丁寧語として用いることがある。さらに派生して「よぶ」を「御馳走する」「(飲食物などを)やる」などの意で用いることがある

形容詞・形容動詞(10語)

滋賀方言の形容詞・形容動詞一覧
方言 意味・使い方
あじない/あんない 《味無い》美味しくない。味が薄い
うい 《憂い》恥ずかしい。憂鬱だ。可愛らしい。(世話になって・面倒をかけて)申し訳ない。古語「憂し」に由来。派生語に動詞「うーがる」がある
うたてい/うたとい 《転てい・転とい》〔湖東・甲賀〕鬱陶しい。古語「うたてし」の転。形容動詞形「うたて」とも
けなるい/けなりい 羨ましい。古語「異なり」に由来(普通とは異なっている→際立っている→秀でている→そのようであるのが羨ましい)
こつきがわるい 《こつきが悪い》〔湖東〕愛想が悪い。「取っ付きが悪い」の転か
ずつない 《術無い》辛い。苦しい。古語「ずちなし」に由来。「気ずつない」で「恥ずかしさや申し訳なさなどで気が滅入る、心苦しい」の意
だんない/だじない/だしない 差し支えない。大丈夫だ。どうもない。「大事無い」の転
ないない 〔湖東〕はい。承知・承諾の意を表す。かつて彦根の城下町特有の表現として有名だった([http://www.seiro.co.jp/w_museum/6/joka4.htm 参考リンク])
はしかい 《芒い》(細かいトゲなどが当たって)ちくちくと痛い。風邪などで喉の奥がひりひりする。「はしか」とは、病気の「麻疹」ではなく、稲や麦の穂にある突起のこと
ほえない 〔湖西〕あっけない。「映え無い」の転か

名詞・その他(78語)

滋賀方言の名詞・その他一覧
方言 意味・使い方
あおぢ 〔不明〕あおたん。内出血
あくしょーな 《悪性な》〔甲賀〕随分な
いっけ 〔不明〕《一家》分家。日本各地で用いられる語彙だが、滋賀県以外の多くでは「親類」や「親戚」を表す
うみ 《海・湖》単純に方言とは言い難いが、滋賀県においては琵琶湖を「うみ」と呼び親しむことがある。「うみのこ」のように公共物にもよく用いられる
えんやらやっと 〔湖東・湖西〕やっとのことで
おーさらしい 〔湖東〕大袈裟だ。仰々しい。同義語に、形容動詞「おおさな/おおさわな(湖北・湖東・湖西)」がある
おーやけ 《大宅》〔湖東〕大家族。反対に、少人数の家族のことを「こやけ」という
おが 〔湖南・湖西?〕カメムシ。「青香虫」の転か
がいっと 〔湖北・湖東〕力を入れて勢いよく行う様子
かす 《浸す・淅す》米を研ぐ、ゆすぐ
かたうま/かたんま 《肩馬》肩車。湖南では「かたくま/かたこま/かたこんま(肩駒)」とも
かなな 〔湖西・湖南〕《仮名な》たやすい。簡単な。甲賀では形容詞形「かなるい」
かなん 《敵ん》嫌だ。つらい。「かなわぬ」の転
かにここ 〔湖西〕やっとこのことで。大津市北部では「かなり」または「もう少し」の意
きんまい 立派だ。美しい。愉快だ。「金米」の転とされる
げべ/げべった/げべっちゃ 〔湖西・湖北・湖東〕最下位。びり
ごえんさん 《御院様》〔湖北〕ご住職さん。和尚さん。お坊さん。thumb|150px|彦根市にて
ごもく/ごもくた ゴミ。五目飯や五目並べの「五目」ではなく、「ごみあくた」の転とされる
ごんぎりめ 〔湖東・湖北〕一生懸命
こんめ/おこんめ お手玉。語源としては、「米」を布に詰めてお手玉を作ることから、または材料を「込め」て作ることからか。「おじゃみ」とも。「おじゃみ」は西日本各地に分布するが、「こんめ・おこんめ」は滋賀県とその周辺にしか分布しない
さいぜん 《最前》先程
したまわり 下働きの意のほか、湖北では「舌が曲がる」毒草ということからヒガンバナを、湖東では膳の「下回り」ということから料理の添え物をも指す
じゃこももろこも 《雑魚も諸子も》玉石混交。なんでもかんでも。「もろこ」とは、美味な魚として珍重される琵琶湖固有種ホンモロコのこと
じゅんじゅん すき焼き風の鍋料理。具の煮える音から
しらんてる/しらんとる 《知らんてる・知らんとる》知らないでいる
すいばら/すいばり/すじばら 〔湖北・湖東・甲賀〕(材木の)トゲ
ぞーさ 《造作・雑作》〔湖北・湖東〕面倒。難儀
そこそーば/そこそーばい 〔湖北など〕そんな場合では。それどころでは
そこよかろよーに 《其処良かろ様に》〔湖東・甲賀〕その場が上手く行くように、適当に済ませるさま
そこらそこらに 《其処等其処等に》〔湖東〕適当なところで。大概のところで。「そこよかろように」とほぼ同義
たい/たえ 〔湖東〕下さい。頂戴。古語「賜べ」の転
だしかいな/だしかいね 〔湖北〕相手の辞去を引き留める挨拶語。まだまだ良いじゃないか。遠慮しなさんな
ちゅんちゅん 〔湖東など〕湯などが沸いている様子を表す擬態語
といれる 《取入れる》〔湖北・湖東〕干しておいたものを取り込む
どーで 〔湖東〕どうして。何故
どーなろ 単に「どうなろうか」の意だけでなく、湖東では強い否定・拒否表現に用いることがある
とっと 全くもって。十分に。いかにも
どぼどぼ ずぶ濡れな様子を表す擬態語。びしょびしょ。「どぼ濡れ」とも
どろず 《泥酢》〔湖東〕酢味噌
どんつき 《どん突き》突き当たり。よく「ドンと突き当たるところだからどんつき」と解されるが、単に「突き当たり」を接頭語「どん」で強調したものともいう
なまずけない 怠けている。不精だ。だらしがない。『日葡辞書』に記録がある
なんぞ/なんど 《何ぞ・何ど》〔湖西・甲賀〕おやつ。子が親におやつをねだる際の「なんぞええもんおくれ」を省略したもの
にごはち 《二五八》〔湖北・湖東・甲賀〕ちょうどではないこと。いい加減。大体。まあまあ。「二五十」に満たないことから
にゅー 〔湖西・湖北〕藁や草を積んだもの。稲むら。古語「にほ」の転
ねき 《根際》〔湖北・湖東・湖南・甲賀〕側。脇。近く
のどへつり 《喉剥り》〔甲賀〕おやつ時に訪ねて相伴をあずかった際の挨拶語。特に土山で言う。「へつる」とは削る・減らすの意
はい 早くも。「早」の転。「もうはい」「はいから」「もうはいから」の形でよく用いる
はいらこ/わいらこ 〔湖東〕祭りの掛け声
はんちゃらけ・はんちらけ 仕事などを中途半端に投げ出すこと。同義語に「なまはんじゃく・なまりはんじゃく」などがある
ひんず 〔湖北〕不意
ぶげんしゃ/ぶえんしゃ 《分限者》金持ち
ぶんど 〔湖北〕エンドウなどの豆
へんねし 〔湖北・湖東・甲賀〕嫉妬。派生語に動詞「へんねしがる」がある(湖東)
ほたれ/ほだれ 〔湖北・湖西・湖東〕つらら。「ほんだら」や「ほんだれ」などとも。『物類称呼』にも近江の方言として記録がある
ほどのよい 《程の良い》〔湖東〕万事調子の良いことを言って、その場を程々にやり過ごすこと
ほんでに 接続詞。それだから。そうだから
まいらしてもらう 《参らして貰う》単に神仏に参詣するの意だけでなく、特に湖東や湖北で、極楽往生の意にも用いる
みざら 靴を履きかえる場所に敷く板。すのこ。学校などで用いられる
むしろうりこもにねる 《筵売り菰に寝る》〔湖北〕自分の専門分野に限って、かえって自分自身には顧みないこと。紺屋の白袴
むっかい 〔不明〕「むつかしい」のくだけた形。滋賀県の若者言葉
め(ー)ぼ 《目疣》麦粒腫。ものもらい。大阪などの「めばちこ」はほとんど用いない
めめくそ/まめくそ/まねくそ 《目目糞》ほんの少し。ほんの僅か。「―かす」とも
もらう 《貰う》〔湖北・湖東〕子どもを授かる
もりこす 《盛り越す》湯水などが容器の容量を超えて溢れること
もんどり 川魚を獲る籠。一度引っかかると逃げられない作りになっている。「戻り」の転
やまいき 《山行き》〔甲賀〕山へ仕事に行くこと。特に共有林の奉仕作業のこと
よー -して 〔湖東〕「よう -してくれた」の略。相手の行為への感謝や歓迎を表す
よーかよーか 〔湖東〕可能性を強く否定する表現。よくもよくもそんなことができようか、いやできっこない
よーそーやろぞ 〔甲賀〕「よくそうであろうぞ」の転。相手の謝意や挨拶に対する反語的な返し言葉。とんでもない
よーな/よーね 〔湖北・湖東〕ありがとう。「おおきに」よりも古風な物言いとされる。甲賀では「よーえ」や「よーや」。湖西では「よーよー」
よーゆーとくれる 〔湖東〕自分のことをよく言ってくれたことに対する感謝を表す言葉。またはひどいことを言ってきたことに対する皮肉的な返し言葉
よけのまい/よけまい 〔湖北・湖東・甲賀〕余計。余分。「余計の米」が語源か
よさり 《夜去り》〔湖西・湖南・湖東〕夜。古語由来
よぞい 〔湖北・湖東・甲賀〕嫌だ。不快だ。毛嫌いすべきさま。おぞましい。甲賀の一部では鬱陶しいの意
りんちょく 〔湖北・湖東・甲賀〕几帳面。「凜+率直」ということか
坂田式 坂田方言
三人称 一般的なのは「あのひと」で、親しい同輩以下には「あのこ」とも(大人であっても「子」)。やや下品ではあるが、「あいつ」「そいつ」「こいつ」も男性がよく用いる。このほか、下品とされる表現として「あのじん」「(あの)てき」「あのごれ」などがある
大津方言 県南部

滋賀方言の語尾と文法

滋賀方言を滋賀方言らしくしているのは、単語よりも語尾と文法です。 ここでは変換ツールが実際に使っている規則のうち、確度の高いものを種類別に説明します。

断定「やあらへん」「やない」「やん」

否定「せえへん」「けえへん」「でけへん」

継続・アスペクト「てる」「とく」「てまう」

助詞「けど」「やね」

語彙「めっちゃ」「ほんまに」「ほんま」

滋賀方言の例文・日常会話

標準語と滋賀方言の対訳です。すべて確度の高い規則だけを使って変換しています。

標準語 滋賀方言
これは本だ。 これは本や。
明日は行かない。 明日は行かへん。
とても面白いだろう。 めっちゃおもろいやろ。
ご飯を食べているところです。 ご飯を食べてるところです。
何をしているの。 何をしてるの。
そんなことはできない。 そんなことはでけへん。
すごくおいしいね。 めっちゃおいしいね。
昨日はとても寒かった。 昨日はめっちゃ寒かった。
あの人は学校の先生だ。 あの人は学校の先生や。
わからないから教えてほしい。 わからへんから教えてほしい。
今日はいい天気だ。 今日はええ天気や。
ずっと待っている。 ずっと待ってる。

滋賀方言と近隣の方言の違い

滋賀方言は関西弁と同じ系統に属し、語尾や文法の骨格を共有しています。本サイトの変換も関西弁の規則を使っています。ただし滋賀県には固有の語彙や言い回しがあり、それらは上の単語一覧に収めています。

同じ文を近隣の方言に変換して並べたものが下の表です。同じ標準語でも、地域が変わると語尾がどう変わるかが分かります。

標準語滋賀方言京都弁大阪弁
これは本だ。これは本や。これは本や。これは本や。
明日は行かない。明日は行かへん。明日は行かへん。明日は行けへん。
とても面白いだろう。めっちゃおもろいやろ。とても面白いやろ。めっちゃおもろいやろ。
ご飯を食べているところです。ご飯を食べてるところです。ご飯を食べてるところです。ご飯を食べてるところです。

近い地域のページもあわせてどうぞ: 関西弁京都弁大阪弁和歌山弁三重県方言兵庫方言

よくある質問

Q.無料で使えますか?

A.無料です。登録もログインも不要で、回数制限もありません。変換はすべてお使いのブラウザ内で処理されるため、入力した文章がサーバーに送信されることもありません。

Q.滋賀方言はどの地域で話されていますか?

A.滋賀方言は滋賀県を中心に話されている方言です。同じ近畿・関西の中でも市町村によって語尾や語彙が変わることがあります。

Q.変換の精度はどのくらいですか?

A.本サイトの変換は正規表現によるルールベースの処理で、AI や機械翻訳は使っていません。断定・否定・継続・助詞といった文法規則を順番に当てるため、短い文ほど自然な結果になります。長い文や複文では不自然になることがあります。また滋賀方言は関西弁の規則を使っているため、滋賀方言固有の言い回しには対応していない場合があります。

Q.滋賀方言の単語は何語収録していますか?

A.このページには115語を収録しています。語彙は Wikipedia と JMdict をもとにしており、随時追加しています。

Q.方言のデータはどこから来ていますか?

A.Wikipedia の各方言記事(CC BY-SA 4.0)と JMdict/EDICT(EDRDG, CC BY-SA 4.0)をもとに作成しています。ページ末尾に使用した記事名を明記しています。派生物である本サイトの辞書データも CC BY-SA 4.0 で公開しています。

出典

このページの方言データは、Wikipedia の記事 「江州弁」CC BY-SA 4.0) をもとに作成しています。 本サイトの辞書データも Share-Alike 条項にしたがい CC BY-SA 4.0 で公開しています。

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