石川方言
石川方言は石川県で話されている方言です。 このページでは石川方言の単語を33語、 語尾と文法を5種類、 標準語との対訳例文を12本まとめています。 標準語を入力すると石川方言に変換できるツールも無料で使えます。
石川方言変換ツール
「これは本だ。」→「これは本や。」のように変換します。
このツールはルールベースの変換です。文脈によっては不自然になることがあります。 このページの変換は関西弁の規則(ある程度近い系統)を使用しています。石川方言固有の表現には対応していない場合があります。
石川方言の単語一覧(33語)
語尾・助詞(4語)
| 方言 | 意味・使い方 |
|---|---|
| ~くれんこ? | 「~くれないか?」疑問詞 |
| ~ちょる | 「~している」。「なっている」は「なっちょる」になる |
| ~にゃぁ | 「~ね」。白峰弁の特徴であり、このことから白峰弁を「にゃーにゃー弁」とも言う。「あのにゃぁ~」 |
| ~め | 動物の種類につく。桑島地区ではつけない。いぬ=いりめ、ねこ=にょこめ、へび=へんめ、かえる=べっとめ 等 |
動詞(6語)
| 方言 | 意味・使い方 |
|---|---|
| あさいくわっしゃいましたかよ | 「おはようございます」。「あさい」は「朝飯(あさいい)」。つまり「朝ごはんをお食べになりましたか」という意味になる |
| あたる | 「ボーナスがあたる」のように、「もらえる」という意味で使われる。語形自体は共通語の「当たる」と同じなので、金沢弁と気付かずに使っている人が多い |
| かたがる | 傾く。方言と気付かずに使っている人が多い |
| しゃんじゃ | 「その通りだ」。「そうだけど」は「しゃんじゃけっと」、「そうだから」は「しゃんじゃさかい」となる |
| なーん、なーも、なーんも、なーむ | 軽く否定する表現。はっきりした「いいえ」ではなく、イエス・ノーをうやむやに言う時や、相手の質問をはぐらかす時などにも使う。「何も」が変形したもので、「なーん」以外は年配層に多い言い方。富山県でも使用 |
| よしたい | 「ありがとう」。「良したい」=「良くしたね」の意。「よしたいよ」「ようさっしゃった」とも言う |
名詞・その他(23語)
| 方言 | 意味・使い方 |
|---|---|
| あいそない、あいそんない | 「物足りない」「さびしい」の意味。「愛想がない」から |
| あんぎゃの衆 | 「あなたの家族」 |
| いじくらしい、いじっかしい | 「しつこい」「うっとうしい」「ウザイ」などの意味。使用範囲が広く、不快感を覚えた際には多くの場面で使われる。あまりにも多用されるため、金沢弁と気付かずに使っている人が多い。「いじっかしい」は若い世代の言い方 |
| いんぎらーと | 身体を楽にして、ゆったりとくつろぐ様。よく似た言葉に「おんぼらーと」があり、そちらは「ゆったりと存分に」という意味 |
| えんじょもん | よそ者。漢字で書くと「遠所者」 |
| おいでる | 「居る・行く・来る」の尊敬語。共通語の「おいでになる」に似ているため、金沢弁とは気付かずに公共の場でも使っている人が多い |
| かっつき | 「ジャガイモ」。白峰は地質のせいかイモが大きく育たず、ピンポン玉程度の大きさにしかならない。そこで、そのイモを皮のまま砂糖と醤油だけで甘辛く煮付けた『かっちり』という郷土料理がある |
| がまだれ | 「つらら」 |
| ぎら | 白峰地区における男性の一人称。漢字を当てると「儀等」となる。最近は音便化して「ぎゃー」と発音する人が多い。桑島地区では福井弁と同じく「うら」と言う。複数形はそれぞれ「ぎらら」「うらら」 |
| けっこうな | 「きれいな」。桑島地区では「うつくしい」 |
| ございの | 「いらっしゃいよ」。「ござい」は「居る・行く・来る」の丁寧語に当たる表現「ござる」の命令形(ござれではない)。ちなみに「ござる」の否定形は「ござらん」である |
| ごぼる | 雪や泥に足がはまること。金沢以外にも、雪の多い地方に広く分布する表現 |
| しみ渡り、そら渡り | 田畑などに降り積もった雪が放射冷却による寒さで表面上が固まり、その上を歩く遊び |
| つるつるいっぱい | コップなどに注がれた飲み物が表面張力ギリギリまで注がれた様を言う。富山県や福井県でも使用 |
| のいの | 「さようなら」。「のう、往のう」で「さあ、行こう」の意 |
| はがいしい、はがやしい | 「悔しい」と「もどかしい」が混ざり合ったような意味。「歯がゆい」が変形したもの。若者の間では「はんげしいー」「はんげー」「はげー」「はっがーい」などとも省略される |
| ばんげでございます | 「こんばんは」。「ばんげ」は「晩餉」。つまり「晩御飯(の時間)でございます」 |
| はんじゃ | 「そうしよう」。普通くり返して言う。「はんじゃはんじゃ~」 |
| ぺたい | 「冷たい」。地区運動会の種目の一つに、バトン代わりに氷の塊を素手で持ってリレーする「ヤッペタ・リレー」がある |
| めもらい | 麦粒腫。富山県や福井県でも使用。金沢弁と気付かずに使っている人が多い |
| やーとろ | 驚いた時に叫ぶ言葉。「やあ、おとろしや(ああ、恐ろしい)」の短縮形 |
| りくつ(な) | 共通語の「理屈」には「理屈っぽい」のようなマイナスの意味合いがあるが、金沢弁では「よくできた」「巧みな」というプラスの意味で使われる |
| わえ | 白峰地区における男性の2人称。「え」はiとeの中間音。複数形は「わっら」 |
石川方言の語尾と文法
石川方言を石川方言らしくしているのは、単語よりも語尾と文法です。 ここでは変換ツールが実際に使っている規則のうち、確度の高いものを種類別に説明します。
断定「やあらへん」「やない」「やん」
- ではありません → やあらへん :丁寧否定
- ではない → やない :断定否定
- じゃない → やん
- でしょう → やろ
- だろう → やろ 例)とても面白いだろう。 → めっちゃおもろいやろ。
- だ → や :断定の助動詞 だ→や 例)これは本だ。 → これは本や。
- だから → やから
- だけど → やけど
- なのだ → なんや
否定「せえへん」「けえへん」「でけへん」
- しない → せえへん :サ変
- 来ない → けえへん :カ変
- できない → でけへん 例)そんなことはできない。 → そんなことはでけへん。
- 〜ない → 〜へん :五段動詞の未然形+へん 例)明日は行かない。 → 明日は行かへん。
- 〜ない → 〜へん :下一段
- なければならない → なあかん
- なくてはいけない → なあかん
継続・アスペクト「てる」「とく」「てまう」
- ている → てる 例)ご飯を食べているところです。 → ご飯を食べてるところです。
- ておく → とく
- てしまう → てまう
- てしまった → てもうた
- ておいて → といて
助詞「けど」「やね」
- けれど → けど
- ですね → やね
語彙「めっちゃ」「ほんまに」「ほんま」
- とても → めっちゃ 例)とても面白いだろう。 → めっちゃおもろいやろ。
- すごく → めっちゃ 例)すごくおいしいね。 → めっちゃおいしいね。
- 本当に → ほんまに
- 本当 → ほんま
- 違う → ちゃう
- 駄目 → あかん
- だめ → あかん
- いけない → あかん
- 面白い → おもろい 例)とても面白いだろう。 → めっちゃおもろいやろ。
- 良い → ええ
- いい → ええ 例)今日はいい天気だ。 → 今日はええ天気や。
- いくら → なんぼ
石川方言の例文・日常会話
標準語と石川方言の対訳です。すべて確度の高い規則だけを使って変換しています。
| 標準語 | 石川方言 |
|---|---|
| これは本だ。 | これは本や。 |
| 明日は行かない。 | 明日は行かへん。 |
| とても面白いだろう。 | めっちゃおもろいやろ。 |
| ご飯を食べているところです。 | ご飯を食べてるところです。 |
| 何をしているの。 | 何をしてるの。 |
| そんなことはできない。 | そんなことはでけへん。 |
| すごくおいしいね。 | めっちゃおいしいね。 |
| 昨日はとても寒かった。 | 昨日はめっちゃ寒かった。 |
| あの人は学校の先生だ。 | あの人は学校の先生や。 |
| わからないから教えてほしい。 | わからへんから教えてほしい。 |
| 今日はいい天気だ。 | 今日はええ天気や。 |
| ずっと待っている。 | ずっと待ってる。 |
石川方言と近隣の方言の違い
石川方言は関西弁と同じ系統に属し、語尾や文法の骨格を共有しています。本サイトの変換も関西弁の規則を使っています。ただし石川県には固有の語彙や言い回しがあり、それらは上の単語一覧に収めています。
同じ文を近隣の方言に変換して並べたものが下の表です。同じ標準語でも、地域が変わると語尾がどう変わるかが分かります。
| 標準語 | 石川方言 | 名古屋弁 | 三河弁 |
|---|---|---|---|
| これは本だ。 | これは本や。 | これは本だ。 | これは本だ。 |
| 明日は行かない。 | 明日は行かへん。 | 明日は行かん。 | 明日は行かん。 |
| とても面白いだろう。 | めっちゃおもろいやろ。 | どえらい面白いだろう。 | どえらい面白いだろう。 |
| 疲れたから今日は帰る。 | 疲れたから今日は帰る。 | えらいから今日は帰る。 | えらいから今日は帰る。 |
| ご飯を食べているところです。 | ご飯を食べてるところです。 | ご飯を食べとるところです。 | ご飯を食べとるところです。 |
近い地域のページもあわせてどうぞ: 名古屋弁・岐阜弁・愛知方言・静岡方言・新潟方言・三河弁
よくある質問
Q.無料で使えますか?
A.無料です。登録もログインも不要で、回数制限もありません。変換はすべてお使いのブラウザ内で処理されるため、入力した文章がサーバーに送信されることもありません。
Q.石川方言はどの地域で話されていますか?
A.石川方言は石川県を中心に話されている方言です。同じ東海・中部の中でも市町村によって語尾や語彙が変わることがあります。
Q.変換の精度はどのくらいですか?
A.本サイトの変換は正規表現によるルールベースの処理で、AI や機械翻訳は使っていません。断定・否定・継続・助詞といった文法規則を順番に当てるため、短い文ほど自然な結果になります。長い文や複文では不自然になることがあります。また石川方言は関西弁の規則を使っているため、石川方言固有の言い回しには対応していない場合があります。
Q.石川方言の単語は何語収録していますか?
A.このページには33語を収録しています。語彙は Wikipedia と JMdict をもとにしており、随時追加しています。
Q.方言のデータはどこから来ていますか?
A.Wikipedia の各方言記事(CC BY-SA 4.0)と JMdict/EDICT(EDRDG, CC BY-SA 4.0)をもとに作成しています。ページ末尾に使用した記事名を明記しています。派生物である本サイトの辞書データも CC BY-SA 4.0 で公開しています。
出典
このページの方言データは、Wikipedia の記事 「金沢弁」・「白峰弁」 (CC BY-SA 4.0) をもとに作成しています。 本サイトの辞書データも Share-Alike 条項にしたがい CC BY-SA 4.0 で公開しています。